
推しの子の15年の嘘って、結局なんだったの?
今回は、推しの子の15年の嘘に関するネタバレ考察や伏線をまとめました。
漫画の最新話では、15年の嘘が無事上映され、カミキヒカルへの復讐も一旦は終わりました。
とはいえ、15年の嘘のタイトルの意味や、何が復讐になったのか、よくわからない人も多いでしょう。
推しの子の15年の嘘について、もっと深く理解したい人は、ぜひ最後まで見ていってください。
あにれーとでは、推しの子に似てるおすすめアニメ・漫画も紹介しています。

推しの子みたいなサスペンス&芸能界な作品を知りたいなら、チェックしてみてね♪

推しの子の15年の嘘とは?
推しの子の漫画2話目からのインタビューシーンって今漫画最新話の映画撮影終わったら後の話って考えたら納得できるかも。ファンの団扇ルビーだし15年の嘘だし、やば pic.twitter.com/liQ5sCcHJd
— ことざらし (@kotozarasi) April 18, 2023
推しの子の15年の嘘は、星野アイ殺害事件の真相を暴き、星野アイを殺した犯人に復讐するための映画です。

星野アクアと五反田泰志監督が脚本を書き、漫画110話で鏑木勝也に企画書を提出して、計画がスタートしました。
星野アイを殺した犯人への復讐に人生をささげ、カミキヒカル(黒幕)へ最もダメージを与えられる方法を考えていたアクア。
アクアが選んだのは、映画「15年の嘘」を公開することで殺すという方法でした。
アクアはこの方法を以前から計画していて、かなり難易度の高いものとなっていましたが、理想のカードが揃ったことで、実行に移せるようになりました。
撮影開始時には、すでに関係者全員が15年の嘘を制作する意図を理解しており、あかねは「8~9割は実話なのでは?」と推察しています。
キャストには「今日あま」や「東京ブレイド」で登場したキャラクターが多く、吉祥寺頼子先生と鮫島アビ子先生も脚本に関わるなど、推しの子のラストを飾るのにふさわしい映画です。
推しの子の星野アイを殺した犯人が誰なのかについては、こちらの記事を参考にどうぞ。

推しの子の15年の嘘のキャスト一覧
推しの子 15年の嘘撮影中
— x.y.zeroヨッシー (@j03pnk0m) March 16, 2024
カミキヒカルがこのまま黙って見ている
とは思えない
はたして物語の着地点は
窓越しに星野アイ最期の言葉を聴いた
ルビーが演じきれるか pic.twitter.com/Lzu9layJ1z
推しの子の15年の嘘の登場人物と、そのキャストは以下の通り。
登場人物 | キャスト |
---|---|
星野アイ | 星野ルビー |
少年A(カミキヒカル) | 星野アクア |
アクア&ルビー(幼少期) | ツクヨミ(謎の少女) |
姫川愛梨 | 不知火フリル |
上原清十郎 | 姫川大輝 |
旧B小町・めいめい | MEMちょ |
旧B小町・ニノ | 有馬かな |
旧B小町・高峰 | 黒川あかね |
雨宮吾郎 | 鳴嶋メルト |
斉藤ミヤコ | とまと・ジャン |
貝原亮介 | 綾部トモ |
斉藤壱護 | みたのりお |
星野アイ(星野ルビー)

推しの子の15年の嘘で、星野アイを演じるのは、娘でもある星野ルビー。
転生前のさりなのころはファン、ルビーに転生してからは「ママ」として、ルビーにとってアイはかけがえのない存在であり続けました。
当初は、黒川あかねがアイを演じる予定でしたが、アイとルビーの両方を間近に見てきた五反田監督は、アイ役にルビーを推しました。
その後、あかね・ルビー・フリルで個人間オーディションを行った結果、アイ役はルビーに決定。

ルビーはほかのキャストに比べて演技力が低く、作品の足を引っ張る可能性もありました。
しかし、新生B小町のアイドル活動の過密スケジュールの合間をぬって撮影に参加し、最後まで本当のアイの姿を演じきりました。
果たしてルビーは「カミキヒカルを許すのか、許さないのか」、注目です。
少年A(星野アクア)

推しの子の15年の嘘の、少年A(カミキヒカル)役は、息子でもある星野アクア。
アクアは、幼少期からアイを殺した犯人への復讐に執着しており、15年の嘘という映画を制作したのもそのためです。

そして、アイを殺害した黒幕は、カミキヒカルその人。
犯人に復讐するとしながらも、映画では犯人を演じるという、なかなか面白い状況になりました。
復讐のために15年の嘘を計画し、脚本にも関わっているアクアが、どのようにして父親を殺すのか、見ものです。
アクア&ルビー幼少期(ツクヨミ)
推しの子の15年の嘘で、アクアとルビーの幼少期を演じるのは、謎の少女ことツクヨミです。
さりなが助けたカラスや、神様など、正体についてさまざまな憶測が飛び交っている謎の少女ですが、なぜか15年の嘘のキャスト入り。
アクアとルビーの幼少期を演じる子役がいないことを、五反田監督から聞いていたアクアは、謎の少女を子役としてスカウトします。
言われた当初は困惑する謎の少女でしたが、アクアの煽りに負けて、本当に子役をやることになってしまいました。
とはいえ、推しの子のストーリー全体を通して、数々の事件をすべて見てきたのは、謎の少女だけです。

もちろん、アクアとルビーの幼少期も知っています。
演技もそこそこ上手いみたいなので、案外ベストな役回りかもしれませんね。
あにれーとでは、推しの子のツクヨミ(謎の少女)についても考察しています。

姫川愛梨(不知火フリル)

推しの子の15年の嘘で、姫川愛梨を演じるのは、ルビーの友達で、歌って踊れるマルチタレントとして名高い不知火フリル。
実はMEMちょのファンで、15年の嘘の撮影で一緒になったときには、ただの1ファンとしての素振りも見せていました。
撮影前は、星野アイ役をやる可能性もありましたが、ルビー・あかねとの個人間オーディションの結果、ルビーに役を譲りました。
15年の嘘では、当時11歳だったカミキヒカルを姫川愛梨を襲うシーンなど、かなりきわどい場面もこなしています。
上原清十郎(姫川大輝)
推しの子の15年の嘘で、上原清十郎を演じるのは、姫川大輝です。
姫川はもともと、上原清十郎と姫川愛梨の間に生まれたと認識していました。
しかし、父親が上原清十郎ではなくカミキヒカルだと判明し、アクアとは異母兄弟だと確定しました。

そのためか、アクアとのやりとりからは、友人以上の絆を感じます。
死んだ父親だと思われていた人物を演じるという、アクアと同じくらい面白い立ち位置になっています。
15年の嘘では、姫川大輝が本当はカミキヒカルとの子どもだと知った上原清十郎が、姫川愛梨を殺害し自分の命も絶つシーンが描かれました。
旧B小町・めいめい(MEMちょ)

推しの子の15年の嘘で、旧B小町のめいめい(渡辺芽衣)を担当するのは、MEMちょです。

役者の経験はなく演技力は未知数ですが、同じアイドルつながりで、15年の嘘のキャストに抜擢。
MEMちょは、実年齢を偽りながら高校生YouTuberとして活動していて、のちにアクアのスカウトで新生B小町のメンバーになりました。
子どものころに旧B小町の星野アイを見たMEMちょは、やがてアイドルを志すようになりました。
しかし、母親が病気で倒れたことで、自らが家計を支えなければならなくなり、状況が落ち着いたころには23歳で、アイドルを目指せる年齢ではなくなっていた経緯があります。
そのため、新生B小町としてアイドル活動をしながら、15年の嘘で旧B小町メンバーの役を演じるのは、なかなかに熱い展開です。
旧B小町・ニノ(有馬かな)

推しの子の15年の嘘で、旧B小町のニノ(新野冬子)を演じるのは、有馬かな。
かなは、過去に「10秒で泣ける天才子役」として有名になった実力派女優で、新生B小町のメンバーでもあります。
子役じゃなくなったあとは勢いが衰えていましたが、東京ブレイドの舞台などのおかげで、役者の仕事が徐々に戻ってきたところで、15年の嘘のキャストに抜擢。
特に、ニノは星野アイに対して歪んだ感情を持っている代表的な人物で、15年の嘘の中でも重要なキャラクターなので、演技力のあるかなが演じるのは必然とも言えます。

ニノの現役時代の容姿も、どことなくかなと似ていますよね。
15年の嘘の撮影中では、アイへの羨望とも嫉妬とも取れる感情をあらわにし、ルビーがいい演技を引き出せるようにアシストしていました。
大人になった本物のニノと対面する場面も、見どころです。
旧B小町・高峰(黒川あかね)

推しの子の15年の嘘で、旧B小町の高峰(たかみー)を演じるのは、劇団ララライに所属する黒川あかね。
新人賞を受賞するなど、役者としての実力は本物で、目に星を宿す作中でも珍しいキャラクターです。
子役時代の有馬かなを見て役者を志したあかねは、かなとはライバル関係。

一方で、「かなちゃんのアイドル姿は見れない」など、厄介オタクっぷりも見せています。
アクアとは以前に付き合っていた関係から、アクアが復讐に生きていることは把握済みで、持ち前の頭脳でカミキヒカルにたどり着いた人物でもあります。
あかねはアクアの復讐を止めようとしており、15年の嘘の公開後も動きが気になりますね。
雨宮吾郎(鳴嶋メルト)
推しの子の15年の嘘で、雨宮吾郎(ゴロー)役になったのは、鳴嶋メルトです。
「今日あま」のドラマや、東京ブレイドの舞台で有馬かな・星野アクアと共演した、鏑木組のひとり。
15年の嘘は鏑木勝也がプロデューサーを努めているので、メルト以外にもかなりの数のキャストが、鏑木の息のかかった役者です。
今日あまの撮影時は、あまりにひどい演技に原作者の吉祥寺先生や視聴者に失望されましたが、東京ブレイドでは真に迫る演技を披露し、汚名返上を果たしました。

15年の嘘の撮影では、ゴローが大好きなルビーが解釈違いを起こし、いちゃもんをつけられていました。
今日あまの棒読み演技から、東京ブレイドで役者として成長するのがアツいので、15年の嘘のキャストにメルトの名前があるのはうれしいですね。
斉藤ミヤコ(とまと・ジャン)
推しの子の15年の嘘で、斉藤ミヤコ役になったのは、とまと・ジャン。
劇団ララライに所属する役者で、作中ではあまり描写がありません。
作中ではあまり描写がありませんが、劇団ララライに所属しているので、演技力は高そうです。
貝原亮介(綾部トモ)
推しの子の15年の嘘で、貝原亮介役になったのは、綾部トモ。
劇団ララライに所属する役者で、作中ではあまり描写がありません。
作中ではあまり描写がありませんが、劇団ララライに所属しているので、演技力は高そうです。
斉藤壱護(みたのりお)
推しの子の15年の嘘で、斉藤壱護を演じるのは、みたのりおです。
劇団ララライに所属する役者ですが、漫画128話のグラフを見る限り、トップクラスの役者なのは間違いありません。
東京ブレイドの舞台にもキャストとして登場していたので、相当な実力者なのでしょう。
推しの子の15年の嘘の真意をネタバレ考察
連載再開間近の推しの子。15年の嘘に向けて赤坂先生が仕掛けたトリックは一体なんだろうか。アイの死後15年経、物語の根幹だと演劇がキーな筈だ。
— 舎人 鳴海 (@soko_tsu_nagaya) September 14, 2023
アクアは父親を特定し、社会的抹殺を目論むがそれで納得している様子は無い。
カミキ、リョースケ、アイ。この三人が点と点で結ばれる虚構の線引き pic.twitter.com/lwK71zoCzl
推しの子の15年の嘘には、本当はどのような意味があったのでしょうか。
結論から言うと、15年の嘘という映画は、星野アイからカミキヒカルへの、時を超えたラブレターでした。

15年の嘘の真意に迫ります。
カミキヒカルが星野アイを殺した理由
カミキヒカルが星野アイを殺したのは、カミキヒカルが大好きだったアイにフラレて、絶望したからです。
劇団ララライに所属していた中学生のカミキヒカルは、ワークショップに参加したアイに一目惚れし、徐々に好意を寄せていきます。
しかし、芸能界の闇が、少年カミキヒカルの心を蝕んでいきました。
上原清十郎の妻の姫川愛梨は、小児性愛者であり、まだ幼いカミキヒカルに無理やり行為を迫ったのです。
その結果、姫川愛梨は妊娠し、上原清十郎との子ども(姫川大輝)だと偽って出産しました。
そして、それを知った上原清十郎は激怒し、姫川愛梨を殺して自害しました。
本当の「愛」が何かわからなくなっていたカミキヒカルは、唯一自分を理解してくれたアイに愛を求め、依存していきます。
しかし、同じく「愛」がわからないアイは、カミキヒカルに愛を返すことはありませんでした。
そして、ついにアイも妊娠してしまいます。

妊娠をきっかけに、「もう会わないほうが良い」と言うアイ。
「私は君を愛せない」というアイの言葉に絶望したカミキヒカルは、行き場のない感情のままに、リョースケを使ってアイを殺害しました。
作中での大きな謎だったアイの死の真相は、青年カミキヒカルが失恋して絶望したからという、ただの痴情のもつれだったのです。
「15年の嘘」に込められた本当の意味
しかしアイは、本当はカミキヒカルを愛していました。
アイが、「15歳になったら開けてね」と言い、アクアとルビーに渡したDVD。
DVDの中では、生前のアイの本当の願いが語られていました。
「本当は彼(カミキヒカル)とずっと一緒にいたかった」
「彼が今も迷っているなら、彼を救ってあげてほしい」
つまり、アイがカミキヒカルとの別れ際に言った「私は君を愛せない」という言葉は、嘘だったのです。
カミキヒカルは、姫川愛梨に無理やり迫られ、妊娠させてしまったことで、命の重みに押しつぶされそうになっていました。

そんな中で、当時スターダムを駆け上がっていたアイも妊娠させたとなると、さすがに心が持たないと考えたのでしょう。
アイは、本当はカミキヒカルを愛していたのに、芸能界の闇に心を壊されそうになっていたカミキヒカルを救うため、「愛せない」と嘘をついたんですね。
映画のタイトルの〈15年の嘘〉には、「アイが15年前についた、カミキヒカルへの愛の嘘」という意味が込められていたのです。
15年の嘘の何が復讐だったのか?
そして、この「嘘」をカミキヒカルへ突きつけることこそが、アクアがカミキヒカルへ仕掛けた復讐だったのです。
カミキヒカルは、アイは自分のことを愛しておらず、突き放されたと思い込んでいました。
しかし、本当は逆でした。
アイはカミキヒカルも身に宿る子どものことも、どちらも愛していたし、むしろ突き放したのはカミキヒカルのほうだったのだから。

アクアとルビーを産んだことが、なによりの証拠です。
命の重みに押しつぶされそうになっていたカミキヒカルのことを考えると、本当は子どもを産まないほうが良かったかもしれません。
それでも、アイはカミキヒカルとともに生きていく未来を捨てきれず、アクアとルビーを産む決断をしたのです。
だからこそ、真実を知ったカミキヒカルは、深い後悔の念に襲われたことでしょう。
本当にアクアの復讐は終わったのか?
ただ、15年の嘘の公開で、アクアの復讐が終わったわけではありませんでした。
なぜなら、カミキヒカルのほかにもう1人、これまでの事件すべてに関わってきた元凶がいるからです。
その人物は、旧B小町の元メンバーの新野冬子(通称:ニノ)。
漫画132話では、カミキヒカルと電話で連絡を取っていたので、ゴローやアイの死に関わっていてもおかしくありません。

それに、カミキヒカルがガチのサイコパスという可能性も残っています。
今後の展開からも、目が離せませんね。
推しの子の15年の噓のインタビューを振り返る
このインタビュー時点ではアクアは復讐完遂してない
— 札樹 (@fudaki_hiroto) April 27, 2022
ということは当然ルビーも復讐が終わってない事になる
天真爛漫なアイドルみたいに振る舞ってるけど、これあかねに習った演技でアイドルを演じてるだけで
実際はアクアと同様に復讐しか考えてないとかだと怖い #推しの子 pic.twitter.com/ZTBTW7Bv8f
推しの子の漫画1巻には、各話ごとに15年の嘘に関わるメインキャストへのインタビューと思われるパートが存在します。
作中で15年の嘘の計画がスタートする前は、インタビューに伏線があることを予想して、さまざまな考察が行われていました。

15年の嘘の内容がすべて明らかになった今、もう一度インタビューを振り返ってみましょう。
タイトル | キャラ | 内容 |
---|---|---|
アイドル編 | 星野ルビー | 女優初挑戦だけど、お兄ちゃんがいるから大丈夫 |
マネージャー編 | 斉藤ミヤコ | あの2人をマネジメントするのは大変 |
ドルオタ編 | 一般ドルオタ | B小町のアイが一番の推し |
映画監督編 | 五反田泰志 | 15年の嘘が監督賞にノミネート この映画をアイに捧ぐ |
女優編 | 有馬かな | 私は天才じゃない 天才だってナイフで刺されればお陀仏(不謹慎) |
幼稚園職員編 | 幼稚園職員 | アクアとルビーの幼少期について |
元経営者編 | 斉藤壱護 | 頼むからもう俺とアイに関わるな |
役者編 | 星野アクア | 演じることは僕にとっての復讐 |
母編 | 星野アイ | ホームビデオ 元気に育ってください |
アイドル編:星野ルビー
1巻2話は、15年の嘘で女優に初挑戦するルビーが、「おにいちゃんが一緒にいるから大丈夫」と言っている内容です。
漫画の106話から122話にかけて、アクアとルビーは喧嘩中だったため、「おにいちゃん」が別のキャラクターの可能性も考えられていました。
しかし、漫画123話で無事仲直りしたので、おにいちゃんはアクアで間違いないでしょう。
仲直り後にルビーは闇堕ちからもとに戻り、その反動でアクアとイチャイチャする様子が描かれていました。

呼び方が「お兄ちゃん」ではなく「おにいちゃん」になっているのも、仲直りしたおかげですね。
アクアとルビーが喧嘩から仲直りした件については、こちらの記事をご覧ください。

マネージャー編:斉藤ミヤコ
1巻3話は、アクアとルビーをマネジメントするのは大変だと、斉藤ミヤコが居酒屋で愚痴っているような内容でした。
ミヤコは母を亡くしたアクアとルビーを受け入れ、本当の母親のように接してきた聖人。
注目すべきは、以下の意味深なセリフです。
- 考えてみれば最初からおかしかった
- 寵愛と試練のどちらも正しく与えられている
- 神様に導かれている
おそらくこれは15年の嘘への伏線ではなく、漫画3話でまだ赤ん坊のアクアとルビーが、ミヤコに対して神様のようにふるまったシーンを意味していると思われます。
星野アイの秘密を売ろうとしたミヤコを、ルビーがアマテラスの化身を自称して止めていました。

ミヤコ視点だと、2人はかなり”おかしかった”に違いありません。
また、以前はルビーの服についている液体が血液で、殺傷事件があったのではとの予想もありました。
しかし、15年の嘘はなんの問題もなく上映されたので、ただの醤油で間違いないでしょう。
ドルオタ編:一般ドルオタ
1巻4話は、人生で一番好きなアイドルは誰かと聞かれた男性が、「やっぱりB小町のアイは外せない」と言っている内容です。
この男性は、新旧B小町のライブに毎回参加している名誉B小町ファンですね。漫画・アニメともに描写されています。
ルビーのうちわを持っていることから、少なくともインタビューが撮られたのは新生B小町がヒットしてからだと分かります。
インタビュー内で言われている動画というのは、漫画の4話で2人のオタ芸の動画がSNSで拡散された出来事のことでしょう。
ただ、「今なにしてんだろね」というセリフから、ルビーとアクアが星野アイの子どもだと気づいていないように見えます。
おそらく、秘密が暴露される以前に撮られたインタビューなのではないでしょうか。
映画監督編:五反田泰志
1巻5話は、15年の嘘が監督賞にノミネートされたことで、インタビューを受ける五反田監督の映像です。
注目したいセリフは、以下の3つ。
- この作品は15年前にポシャった脚本のセルフリバイバル
- 優秀な脚本家によって普遍的なエンタメになった
- この映画をアイに捧ぐ
15年前にポシャった脚本というのは、漫画110話で五反田監督が話していた「星野アイのドキュメンタリーを撮りたい」という話のことだと思われます。
映画を制作する前に星野アイが殺されて、映画どころではなくなってしまったのでしょう。
15年前のドキュメンタリーでは、嘘をついていない「本物の星野アイ」を撮ろうとしていました。
だからこそ、15年の嘘の撮影でも、「本物の星野アイ」を再現することに力を注いでいたわけですね。

優秀な脚本家というのは、おそらく吉祥寺先生と鮫島アビ子先生のことでしょう。
2人の漫画家が脚本を添削したおかげで、15年の嘘はドキュメンタリーからエンタメに進化しました。
「この映画をアイに捧ぐ」というセリフからも、五反田監督の15年の嘘に対する、並々ならぬ気持ちが伝わってきます。
女優編:有馬かな
1巻6話は、キャストのインタビューに際して、不謹慎発言をかます有馬かなの映像。
「天才だってナイフで刺されればお陀仏」というセリフから、以前は黒川あかねが刺されるのではとの疑惑もありました。
そのため、この不謹慎発言は、シンプルに星野アイを指していると思われます。
そして、「あーくん」というのは、もちろんアクアのこと。
アクアがどんどん大きな存在になっていくにつれて、気軽に名前を呼べなくなったため、「あーくん」と呼ぶことになりました。

以前は「アクアとかなで付き合うのでは?」と言われていましたが、15年の嘘の上映後も、いまだに恋人関係には発展していません。
アクアと有馬かなが付き合うのかについては、こちらの記事を参考にどうぞ。

幼稚園職員編:幼稚園職員
1巻7話は、転生後のアクアとルビーが入った幼稚園の先生(おばあさん)が、インタビューに答えるような内容。
アクアとルビーを1年ほど受け持っていたようで、映画雑誌を見ながら、まるで祖母のように「すごいわねぇ」と言っていました。
映画雑誌を見て喜んでいるところから、おそらく15年の嘘の上映が決定・もしくはすでに上映されている段階でのインタビューであることが分かります。

幼稚園のころからさいころ本を読んでいたアクアのことを、ギフテッドだと思っているのが面白いです。
ルビーも小中学生くらいの知性があったと言っており、たくさんの子どもを受け持ったはずなのに鮮明に覚えているのがすごいですよね。
特に考察要素はありませんが、暖かいインタビューでした。
元経営者編:斉藤壱護
1巻8話は、現在の斉藤元社長がどうなっているのかインタビューしにきたのに対して、ブチギれて反発するような内容です。
“苺プロ元社長”という肩書に「知らねぇ誰だそれ」と言っていることから、過去の栄光にはすがりたくない心理がうかがえます。
「アイを失った瞬間に俺の人生も終わった」というセリフからも、かなりやさぐれていることが分かりますね。
このインタビューで気になるのは、
復讐に肯定的な斉藤壱護が、なぜか猛反発していること
です。
おそらくこのインタビューは、アクアが斉藤壱護に黒幕の存在を知らせる(漫画108話)よりも前に撮ったのでしょう。
斉藤壱護は、星野アイのことを今でも大切に思っており、「犯人の居場所がわかればすぐにでも殺しに生きたい」とまで言いました。

そもそも、15年の嘘は犯人へ復讐するための映画なので、むしろ歓迎するはずです。
一番の証拠は、斉藤壱護の服装です。
漫画126話でミヤコと再会する段階で、すでに短髪にアロハシャツのスタイルに戻っていたので、インタビューでの格好とは整合性が取れません。
漫画1巻のインタビューは、15年の嘘のためのインタビューではなく、時系列順もバラバラの可能性が高いです。
役者編:星野アクア
1巻9話は、演じることは、自分にとっての復讐だと言うアクア。
目の星が白いので、15年の嘘が上映されるころには闇堕ちが解除されている説を推していましたが、実際にその通りになりました。

全体的に、視聴者に向けたメッセージの印象が強いですね。
一貫して「自分の復讐のために演じている」と発言していて、15年の嘘を使って復讐することに、命を費やしてきたアクアの生きざまを表しています。
やたら予防線を張るような話し方なのは、カミキヒカルという極悪犯を演じるうえでの心構えなのでは?と、以前は考察していました。
ただ、15年の嘘が上映された今だと、1巻を読んでいる読者に「アクアの復讐」を予見させる意図のほうが強そうです。
あにれーとでは、推しの子のアクアが闇落ちしたタイミングや理由についても、考察しています。

母編:星野アイ
1巻10話は、アクアとルビーへ向けて、星野アイが生前に遺したホームビデオ。
元気に育ってほしいという、切実な願いが込められています。

母編だけは漫画だけでなく、アニメ1話のラストにも挿入されていました。
以前は、この映像が五反田監督に渡したDVDの内容だと思われていましたが、漫画130話で別物だと判明しました。
このインタビューも、今後への伏線というよりも、アイが死亡したことを強調する演出の役割のほうが強そうです。
このインタビューの中ではアイドルとしての星野アイではなく、双子の母親としての星野アイになっているように感じました。
インタビューの撮影者は誰?
15年の嘘のインタビュー全体を通して気になるのは、撮影者が誰なのかという問題です。
以前は、インタビューに一切出てこなかった黒川あかねが、候補として有力でした。
しかし、漫画152話で、インタビューの撮影を行っているのがカミキヒカルだと判明しました。

まさかのアイを殺した犯人が撮影者で、びっくりした人も多いのではないでしょうか。
ただし、撮影者がカミキヒカルだと確定できるのは、アクアの役者編のインタビューだけです。
漫画152話で、アクアのインタビューの続きとしてカミキヒカルが登場しましたが、ほかのインタビューでは撮影者は描かれていません。
そのため、有馬かなや斉藤壱護など、ほかのキャラクターへのインタビューは、まったく関係ない誰かやっている可能性が高いです。

実際、ルビーのインタビューでは、ルビーが明るく振る舞っていたので、カミキヒカルが撮影しているとは考えにくいですよね。
15年の嘘のアクアのインタビューは、カミキヒカルが撮影していましたが、ほかのキャラクターのインタビューの撮影者は不明です。
まとめ|推しの子の15年の嘘のキャストや本当の意味
今回は、推しの子の15年の嘘とはどんな映画か、キャストや真意についてまとめました。
- 推しの子の15年の嘘は、星野アイ殺害事件の真相を暴き、犯人に復讐するための映画
- キャストは、星野アイ役をルビー、カミキヒカル役をアクアなど、これまでに登場したキャラクターが多い
- カミキヒカルが星野アイを殺したのは、依存していたアイにフラレて絶望したから
- 15年の嘘には、「アイが15年前についたカミキヒカルへの愛の嘘」という意味が込められていた
- アクアは、「愛の嘘」をカミキヒカルに突きつけることを、復讐とした
「15年の嘘」は変なタイトルの映画だと思っていましたが、想像以上に深い意味が込められていました。
ただ、アクアの父親への復讐は、まだ終わっていません。

漫画の最新の展開に、これからも注目です。
あにれーとでは、推しの子好きにおすすめな似てるアニメ・漫画も紹介しています。

推しの子のファンなら絶対に楽しめる作品がたくさん♪

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