ダンダダンのタイトルって、どういう意味なんだろう?
2021年4月から少年ジャンプ+で連載されているダンダダンですが、タイトルにどのような意味が込められているのかは、未だに謎のままです。
この記事では、ダンダダンのタイトルの意味・由来を、曼荼羅や仏教との関係を見ながら考察します。
漫画163話で、サンジェルマン伯爵の「ダンダダンをご存知で?」というセリフとともに、曼荼羅のようなものが見開きで描かれていました。
そのため、ダンダダンというタイトルの名前の意味・由来は、ストーリーの根幹に関わる超常的存在や概念である可能性が高まっています。
現在考察されている説を一挙解説しているので、タイトルの謎が気になる人は、ぜひ最後まで見てくださいね。
ストーリーの根幹に関わるのは間違いない
(U・ω・) 曼荼羅なんだよな…ダンダダンとどんな関連が… pic.twitter.com/mN2Pw9JIDX
— タン❤️🩹🧷 (@sheiki_0703) July 29, 2024
ダンダダンのタイトルの名前には、ストーリーの根幹に関わる意味・由来があるのは間違いありません。
なぜなら、漫画163話で、「ダンダダン」が作中の世界に存在する、何らかの超常的存在もしくは概念だと判明したからです。
悪魔のメルヘンカルタの弱体化に成功したサンジェルマン伯爵(三丈目先生)は、
「ダンダダンをご存知で?」
と発言。
そして、意味深な曼荼羅のようなものが、見開きで描かれていました。
今までは、「ダンダダン」は特に意味のないただのタイトルだと思われていましたが、サンジェルマン伯爵のタイトル回収で、ストーリー上で非常に重要な概念の可能性が出てきました。
ここで重要なポイントは、以下の2つ。
- “あの”サンジェルマン伯爵ですらたどり着けない
- 仏教との関連性が疑われる
ダンダダンに登場するサンジェルマン伯爵の元ネタは、不老不死の秘薬を飲んだ結果、2,000年~4,000年もの間生きていたとされる、伝説の人物。
そんなサンジェルマン伯爵ですら見つけられない「ダンダダン」は、明らかに異質な存在です。
また、曼荼羅のようなものが描かれていたということは、「ダンダダン」は仏教に関連する何かの可能性が高いです。
曼荼羅は、宇宙や悟りの真理を視覚的に表現した図像なので、ますますスケールの大きい話になってきました。
いずれにせよ、ダンダダンのタイトルが作中でかなり重要な超常的存在・概念なのは、ほぼ確定でしょう。
この前提でもって、次の見出しから「ダンダダン」の意味・由来を考察していきます。
ダンダダンのタイトルの意味・由来は?7つの説を考察
ダンダダンのタイトルの意味や由来について、現在考察されている7つの説をまとめました。
上から順番に、信ぴょう性の高い順に紹介しています。
考察①:世界の真理にたどり着いた存在説
ダンダダンのタイトルの名前には、「世界の真理にたどり着いた存在」という意味・由来があるという説です。
サンジェルマン伯爵(三丈目先生)は、オカルトコレクターを自称し、この世のすべての謎を解明したいと発言しています。
「ダンダダン」が世界の真理にたどり着いた者たちの総称ならば、サンジェルマン伯爵がずっと探し続けているのにも納得がいきます。
「世界の真理にたどり着いた存在」に近しい仏教の概念として、「悟り」があります。
悟りとは、迷いの世界を超えて、真理を体得すること。
仏教における悟りを開いた者たちが「ダンダダン」だと仮定すると、サンジェルマン伯爵が4,000年間探しても見つからないことにも、説得力が生まれます。
悟りに至るには煩悩や執着を取り払うことが必須なので、この世の謎を解明することに執着しているサンジェルマン伯爵は、世界の真理にたどり着くのは難しいでしょう。
「世界の真理にたどり着いた存在」という考察が、ダンダダンのタイトルの意味・由来で現在最も有力な説です。
考察②:「檀陀団」説
ダンダダンのタイトルは、仏教用語の「檀陀(だんだ)」と漢字の「団」が意味・由来だとする説もあります。
檀陀という言葉は、檀陀地蔵として知られています。
檀陀地蔵は、死者が生まれ変わる6つの世界(六道)を巡って救済を行う、六地蔵のうちの1体です。
ダンダダンの世界には、人間だけでなく宇宙人や怪異・妖怪など、さまざまな存在がいます。
それらの存在をまとめて救済する、檀陀の集団という意味で、「檀陀団」という考察です。
また、檀陀地蔵は六地蔵の一部であり、特に地獄道での苦しみから救うとされています。
サンジェルマン伯爵は「地獄の門」から出てきたので、地獄道と何か関係があるのかもしれません。
例えば、サンジェルマン伯爵は地獄道に囚われており、地獄道から抜け出すために「檀陀団」を探し求めている可能性も考えられます。
まとめると、ダンダダンのタイトルの意味・由来は、「檀陀団」という当て字だとする考察です。
考察③:宇宙人や怪異の根源説
ダンダダンのタイトルの意味・由来が、宇宙人や怪異の根源だとする説もあります。
ダンダダンには、妖怪や幽霊・宇宙人など、さまざまな超常的存在が登場します。
しかし、作中では、それらの超常的存在がなぜ現れるのか、どこから生まれたのかはあまり説明されていません。
また、「ダンダダン」が宇宙人や怪異の根源だと考えると、「ダンダダン」を追いかけている、サンジェルマン伯爵の行動や思考にも根拠が生まれます。
サンジェルマン伯爵(三丈目先生)は、宇宙人や怪異を含む、超常的存在の謎を解き明かしたいと考えているので、それらの根源を探そうとするのも、当然でしょう。
ダンダダンのタイトルには、怪異や妖怪の根源という意味・由来があるとする考察でした。
考察④:「終止符を打つ」という意味説
ダンダダンのタイトルには、「終止符を打つ」という意味・由来があるとする説です。
インドやネパールで使われているデーヴァナーガリー文字には、「ダンダ」という文の終わりを意味する記号があります。
また、「ダン」を音声のまま英語にすると、完了・終了などの意味を持つ「Done」になります。
2つをつなげると、「ダンダDone(ダンダダン)」。
「ものごとを終わらせる」という意味を持つのでは?と推測できます。
また、「談打断」という当て字も考えられます。
怪談や都市伝説を(談)、打ち砕いて(打)、断ち切る(断)
ダンダダンには、ターボババアのような怪談や都市伝説がたくさん登場するので、作品の内容とマッチした考察だと思います。
このように、ダンダダンのタイトルには、「終止符を打つ」という意味・由来がある可能性が高いです。
考察⑤:「譚・荼・断」説
ダンダダンのタイトルの意味・由来は、「譚・荼・断」だとする説もあります。
「譚(物語)」「荼(苦しみ)」「断(断ち切る)」
「ダンダダン」が本当は「ダン・ダ・ダン」で、漢字3文字で表記されると考えて、ストーリーと関係のある漢字を3つ選んだ考察です。
ダンダダンは言わずもがな物語なので、一番最初の「ダン」は、物語を意味する「譚」を当てはめられます。
次の「ダ」には、漫画163話で曼荼羅が出てきたので、曼荼羅の「荼」をチョイス。
そして、最後の「ダン」には、仏教における正しい努力を示す、四正断(ししょうだん)の「断」を当てはめてみます。
すると、「譚・荼・断」になり、それらしい漢字3文字が完成します。
物語の中でキャラクターたちが苦難や葛藤を乗り越え、超常現象を断ち切るという意味になり、ダンダダンのストーリーとの関連性も十分にあるでしょう。
しかし、それぞれの漢字にはダンダダンとの関連性があるものの、3つの漢字につながりはありません。
そのため、あまり信ぴょう性は高くないと言えるでしょう。
考察⑥:語感やスピード感を重視している説
ダンダダンのタイトルの意味・由来は、語呂の良さや作品のスピード感だとする説です。
「ダンダダン」というタイトルの名前には、ついつい口に出したくなるリズム感の良さがありますよね。
また、本作のストーリーのテンポの良さや、ギャグシーンの軽快なやり取りを表している可能性もありそうです。
ダンダダンは、宇宙人や怪異など、物語が進むごとにどんどん強い敵が現れます。
そのたびに主人公が成長して打ち勝ち、ときには仲間とのギャグシーンもアクセントになる、小気味いいストーリーが魅力。
さらに、主人公のオカルンは、ターボババアの能力で変身して、スピード感のあるバトルを繰り広げます。
上記のような、ダンダダンの語感やスピード感が、タイトルの意味・由来の可能性もあるでしょう。
考察⑦:音楽や映画が元ネタ説
ダンダダンのタイトルの意味・由来は、音楽や映画などのネタをオマージュしている説です。
具体的には、以下の音楽・映画が元ネタなのでは?と言われています。
- HEY-SMITHのDandadan
- ターミネーターのBGM
日本のパンクバンドHEY-SMITHの曲「Dandadan」は、歌詞の内容がダンダダンのストーリーに少し似ています。
女心がわからず彼女に振り回された男性が、別れた今でも元カノへの未練を振りほどけないでいる、といった歌詞。
女性に振り回される男性という部分が、オカルンとモモに近しい雰囲気を感じますね。
曲名の読み方も「ダンダダン」なので、参考にした可能性は十分にあります。
ターミネーターのBGMの〈ダダンダンダダン〉も、オマージュ元の可能性があります。
ダンダダンは宇宙人や怪異、ターミネーターは殺人ロボットとの戦いと、両者ともにSF要素のある作品です。
敵キャラクターやアニメのOPに、ウルトラマンのオマージュが見られるくらいの作品なので、音楽や映画のオマージュがあってもおかしくありません。
あにれーとでは、ダンダダンのOPはウルトラマンのオマージュなのかについても考察しています。
まとめ|ダンダダンのタイトルの意味・由来
この記事では、ダンダダンのタイトルの意味・由来について、7つの説を考察しました。
今回紹介した説の中で、「これっぽい!」という考察はありましたか?
もちろん、ダンダダンはまだまだ連載中の漫画なので、新事実の発覚でこれらの考察がすべて否定される可能性もあります。
ダンダダンという名前がどういう意味を持つのかは、作者の龍幸伸さん次第です。
2024年10月3日からアニメも放送されているので、今後もダンダダンから目を離せませんね。